Web業界一筋13年目のみーこです。
海外で暮らしながら、日本企業との海外プロジェクトメンバーとのブリッジSE(プロジェクトマネージャー)などを生業としています。
このように書くと、
「英語ペラペラなの?」
「若いうちから英語が得意なんでしょう?」
こう思われる人もいるかもしれませんが...海外生活5年目にして、英語力は未だ「日常会話レベル」です。
さらにわたしの場合、高校を卒業してからほとんど英語に触れておらず、海外にでるために英語学習しようと思い立ったのは35歳の頃でした。
というのも、ブリッジSEの仕事とは”プロジェクトマネージメント”がメインとなる仕事です。
「日本と海外エンジニアとの連携をスムーズにし、プロジェクトを統括する」
つまり、基本的には日本企業が顧客となるので、高いビジネス英語のスキルはそこまで求められない、というわけですね。
海外ブリッジSEの勤務先とはベトナムやフィリピンなど、オフショア開発に適した人件費の安い国です。
海外側はプロジェクトチームのメンバーですので、もちろん英語力は必要ですが、英語力の高さよりも、コミュニケーションスキル・マネージメントスキルの方が求められます。
強いていえば、クライアントである日本企業と日本語でコミュニケーションをとる方が気を使っちゃったりします...笑
35歳で海外に出てからこれまで、なんとか海外で働き続けているわたしの経験から、
- 30代からでも英語学習はできる
- ITの知識があれば海外で働くことができる
*ブリッジSEとして。海外企業で海外で働く場合は除く
何歳からでも海外で働くことは難しくないと思っています。
前置きが長くなりましたが「海外ブリッジSEになりたい」という人へ、ブリッジSEに求められるスキルや英語学習について詳しく後述していきます。
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海外ブリッジSEに求められるスキル
ブリッジSEには幅広いスキルが求められますが、管理職であるため”技術的”な部分で秀でている必要はありません。
最新のIT技術やニュースについてはアンテナをたてておかなければなりませんが、プログラミングやデザインができなければならない、というわけではないということですね。
つまりブリッジSEとは、
- プロジェクトマネージメント力
- IT・WEBの知識
- コミュニケーション能力
- 英語で会話できる
上記のスキルさえあれば、誰でもできる仕事です。
プロジェクトマネージメント力
ブリッジSEの本来の仕事の目的である「プロジェクトを円滑にすすめること」です。
ですので、スケジュール管理・プロジェクトメンバーのアサイン・品質管理・レポートの作成などが、ブリッジSEの主な仕事です。
マネージメントは”管理職”の経験がない人には難しい仕事ですし、クライアントは基本的に日本企業となるので、数年間は日本のIT企業でマネージメント経験などを積んでおくのがおすすめです。
IT・WEBの知識
IT・WEBの知識は必須です。
新しい技術やIT系ニュースのチェックはもちろんのこと、「どの技術で何ができるか」を常に熟知しておく必要があります。
ただし、実際に手を動かす機会はほぼないですので、コードは書けなくても問題はありません。
コミュニケーション能力
海外のメンバーをマネージメントするにあたり、一番重要なのが「コミュニケーション能力」です。
特に大きなプロジェクトとなると、小さなコミュニケーションミスが大問題になることもあります。
日本人には「空気を読む」「みなまで言うな」という文化がありますが、海外のメンバーと仕事をしていると「言われてないからやってない」ということも多いです。
海外メンバーと働くということは言語の壁がある上、さらに文化の壁もあるため、積極的にメンバーとコミュニケーションを取れない人だと難しいでしょう。
基本的な英語力
スコアだけでは表せないので難しいのですが「コミュニケーションに困らない程度の英語力」は最低限必要です。
TOEICはリスニングとリーディングを表すスコアなので、実はTOEICのスコアはそれほど高くなくても働くことはできます。
実際、わたしはTOEICを受けたことがありません。
ただし、採用の時点でTOEICのスコアは”英語ができる証明”にはなるので就職には有利ですし、英語で会話をしようとするとまず”リスニング”ができなくては話になりません。
わたしも今さらではありますが、TOEICはひとつの証明として受けておいたほうがいいな、と思っているところです。(こちらはまた別のトピックになりそうですので、またの機会に)
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わたしの英語学習方法
ここからは、35歳にして海外に出ることを決意したわたしの英語勉強を公開しますね。
参考までに当時のわたしの英語レベルは、最後の海外旅行は大学時代、英語学習自体は大学へ入ってから10年以上全くしていなかった状態です。
中学生までの英語を振り返る
何はともあれ、基礎は必ず必要です。
中学生までの英語ができれば日常会話は完全にカバーできますので、中学英語を振り返りましょう。
参考書は書籍2-3冊で十分です。
中学英文法を修了するドリル
1日1項目ずつすすめて1カ月間で、5文型〜関係代名詞までの中学生英語を総復習できる本です。
基礎をガチガチにやり直すのではなく、ざっくりまずはやり直してみてください。
意外と英文法などの基礎は覚えているものです。
その中で「あっ、こんなの習ったっけ!」「ここ、ちょっと忘れてるな〜...」このように、あなたの弱い部分や苦手な部分を把握していきましょう。
詰めて英語学習するのは、一旦全体をみてからで大丈夫です。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
日本の英語学習にかけているのがこの「瞬間的に英作文をつくる」ことかもしれません。
日本人はペーパーテストの点は高いけど、英語を話せない人が多いですよね。
時間をかけて考えるととてもシンプルな英文でも、「瞬時につくる」となるとなかなかできないものなんです。
とにかく簡単な文章でいいので、即時に英文をつくってアウトプットをするという練習は英会話に非常に役立ちます。
一億人の英文法
英文法の超有名な本。
知り合いのTOEIC950点保持者のTOEICマニアも「擦り切れるほど読んだ」と言っていました。笑
かなり詳しく英文法について解説されている本なので、中学英文法を一旦ざっくり復習し終えたら読み込みたい参考書です。
フィリピン短期語学留学
35歳の頃のわたしはフリーランスとして働いていたため、
「英語を勉強するなら海外留学がてっとり早いよね?」
思い立ったら即行動...フィリピンへ2ヶ月の短期留学をしました。
フィリピン留学のメリットはなんといっても、
- とにかく留学費用が安い
- マンツーマンレッスン1日6〜8時間
- 掃除・洗濯・食事付きで英語学習に専念できる
英語初心者にとって、非常にありがたい環境で安く勉強できることです。
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とにかく留学費用が安い
フィリピンは先進国に比べると治安がよくない印象がありますよね。
実際、最近のフィリピンの治安はかなり良くなってきてはいるものの、セキュリティガード付きの寮制での語学留学が主流となっています。
- 宿泊代込
- 食費込
- マンツーマンレッスン
学費の安い語学学校を探せば、1週間5万円代で、寮付き・食事付き・洗濯/掃除付きで留学できます。
わたしはフィリピン留学の後、イギリスにも6ヶ月間留学をしたのですが、当時ポンド高だったこともありシェアハウスの家賃だけで1ヶ月16万円も払っていました...。
トイレ・キッチン共有のシェアハウスで、もちろん、学費や交通費・食費は別ですし、ESLは1クラス10人でのグループレッスンです。
いや...留学って本当に高いですよね。
フィリピン留学の安さは、他のどの国と比べても激安であることは間違いないです。
なかには、インターンとして働くことで無料留学できる語学学校や、何のスキルも持たない方向けに、英語+ITなどのスキルを同時に学べる英語学校もあります。
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マンツーマンレッスン1日6〜8時間
前述の通り、通常フィリピン以外の国のESLでは、マンツーマンレッスン8時間/日のレッスンなど、金銭的にもカリキュラム的にも受けられないです。
中学英語からやり直すレベルだったわたしは、マンツーマンでみっちり基礎から教えてくれるフィリピン留学はレベルにあっていました。
また、世界中のコールセンターがフィリピンへ進出していることからも分かるように、フィリピン人のビジネス英語力は世界でもトップレベルです。
彼らもネイティブではないので、英語学習初心者が「どこでつまづくか」をよく知っており、”英語教育”に関してはネイティブに教わるよりも教え方がうまいです。
ネイティブの国で英語を学ぶのは、ある程度の基礎ができるようになってからの方がよいでしょう。
ネイティブの言い回しを学びたいなら、やはりネイティブの国へ行くのがベターですから。
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掃除・洗濯・食事付きで英語学習に専念できる
フィリピン留学では掃除・洗濯・食事付きの寮制の学校が多いです。
ひとり暮らしの経験がある方ならよくご存知だと思うのですが、家事って意外に時間が取られますよね。また、なれない海外暮らしなら勝手も分かりません。
社会人になってから、勉強だけに専念できる環境なんてなかなかつくれませんよね。
フィリピン留学の口コミサイト
留学に興味のある人は、まずは予算や条件に合う学校があるかどうか語学学校の口コミサイトをチェックしてみましょう。
学校の雰囲気を知るには、まず口コミをみて確認するのがいいですよね。
現時点で、世界32カ国・1028都市・3978校の留学先を探せるおすすめのサイトは、スクールウィズが便利ですです。
フィリピンの語学学校だけでなく、世界中のESLの口コミが確認できますよ。
わたしも留学前、かなりチェックした口コミサイトです。
オンライン英会話のすすめ
なかには「留学する時間もお金もない!」という方も多いですよね。
そんな方におすすめなのはオンライン英会話の活用です。
1日25分〜30分の短時間を毎日続ける...といった、文字通り「コツコツ」英会話の勉強をすることができます。
例えば、レアジョブ英会話を例にすると、マンツーマンの1レッスンは129円〜/25分。
25分のマンツーマンレッスンを毎日受けても、月額わずか5,800円で自宅で英会話レッスンができます。
毎日朝6時~深夜1時まで、スマホやタブレットなどどこからでも受講できますよ。
レアジョブ英会話の場合、無料の体験レッスン(25分x2回)も受けられるので、お試しだけしてみたい人にもおすすめです。
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まとめ
ブリッジSEになるために必要なスキルまとめとしては、下記のとおりです。
ブリッジSEになるために必要なスキル
- ITスキル = ITの知識・管理職の経験
- 英語スキル = 英語が会話に困らないレベル
海外で働く、というとハードルが高いように思えますが、ブリッジSEならそこまで就職のハードルは高くありません。
IT業界に数年経験を積んだ人で、かつ日常会話レベルができれば、高い確率で仕事をみつけることができるでしょう。
とはいえ、特に英語学習については、なかなか日常で英語にふれる機会は少ないので勉強がはかどらないことも多いでしょう。
レアジョブ英会話のようなオンライン英会話や、セブ島0円留学
など...お金がなくてもできることはたくさんあります。
ブリッジSEを目指す方は、是非ITスキルと同時に英語力も磨いていきましょう。
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海外転職したいITエンジニアにおすすめ。海外求人に強いエージェント5選
35歳で海外留学したことをきっかけに、海外就職を経て、現在も海外でリモートワーカーとして働く ”みーこ”です。 元々Webデザイナーだった私ですが、英語が全く話せない状態+35歳という年齢で海外にチャ ...