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プログラマー

システムエンジニア(SE)とプログラマーの違いとは?年収の差や将来性

「年収の差は?」システムエンジニア(SE)とプログラマーの違いと将来性

IT業界歴7年・現役フリーランスプログラマー兼SEのTenです。

システムエンジニア(SE)とプログラマーは、IT業界の中でも特に知名度が高い職種ですよね。

「SEとプログラマーってどう違うの?」
「どちらが年収が高いの?」
「将来性を考えるとSEとプログラマーどちらが良い?」

こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

私はプログラマーもSEもどちらの職業の経験もありますが、IT業界で働き始める前は、その違いがよくわかりませんでした。

一般的にはシステムエンジニア(SE)の方が、年収が高い傾向にあり、将来性も安定しています

今回は、両方の職業を経験した私の実体験を踏まえつつ、

  • プログラマーとSEの仕事内容の違い
  • プログラマーとSEの年収の差
  • プログラマーとSEの将来性

について詳しく紹介していきます。

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SEとプログラマーの仕事内容の違い

SEとプログラマーの仕事内容の違い

まずは、SEとプログラマーの仕事内容について解説します。

どちらもシステムを開発する仕事だということはご存知の方も多いですが、その作業工程が異なります。

システムエンジニア(SE)の仕事内容

現在は私はフリーランスとして、SEとプログラマーの仕事を請負っています。

私の場合は、先にSEを経験した後でプログラマーを経験しましたが、プログラマーとして実務経験を積んだ後にSEへキャリアアップするのが基本的なキャリアパスになります。

SEの仕事は上流工程と呼ばれ、

  • クライアントから要求を引き出す
  • クライアントへのシステム提案
  • 基本設計
  • テスト

それぞれの仕事内容の詳細は下記になります。

クライアントから要求を引き出す

SEの仕事の流れで最初の仕事が、システムを導入するクライアントから「要件を引き出すこと」です。

簡単に言えば、クライアントがシステム運用で困っていることや、業務改善したい点を聞き出します。

クライアントからの要求を引き出すためには、クライアントの業務知識も必要です。(クライアントはIT業界の会社とは限りません)

さらに、クライアントと直接話をする仕事のため、コミュニケーション能力も必要です。

実際に私の知人のSEのなかには、プログラミングの知識やスキルは低いけれど、クライアントから要件を引き出すのが得意で「凄腕SE」として有名な方もいます

クライアントへのシステム提案

クライアントの要件を引き出した後は、その要件を元にシステムを提案します。

これは、後述する「基本設計」と並行して行われます。

システムの提案が受け入れられたら、納期や必要コストを営業と連携します。

基本設計

基本設計では、クライアントの要件をシステム化するための仕様書を作成します。

この時にプログラミングの知識が乏しければ、無茶な仕様を作成してしまい、下流工程であるプログラマーに迷惑がかかります。

当然、実務経験を積んでいけば、プログラマーの経験がない方でも基本設計は可能です。

しかし実際プログラマー経験がある人の方が、プログラマー視点で基本設計ができるため、理にかなった仕様書を作成できることが多いです。

実際に私もSEからプログラマーの経験をし、再度SEとして基本設計をした時、プログラマー視点で基本設計ができるようになりました。

テスト

基本設計が済めば、後は後述するプログラマーの仕事になります。

プログラマーが組んで出来上がったプログラムを、クライアント環境上でテストを行うのはSEの仕事です。

企業にもよりますが、私がこれまで参加したプロジェクトでは、新人SEがテストを担当することが多いです。

そして、最終的なテストは基本設計をしたSEが行うことになります。

仕様の認識違いやバグなどがこの時点で発覚することも少なくなく、SEがテストで見つけられなければ、クライアントからのクレームを受けてしまうため、非常に重要な仕事です。

プログラマーの仕事内容

プログラマーの仕事の流れは、下記の通りです。

  • 詳細設計
  • プログラミング
  • テスト
  • ドキュメント作成

実はプログラミングをする以外にも、プログラマーの仕事はあります。

詳細設計

プログラミングをする前には、必ず「詳細設計」をします。

プログラミングを勉強している方であれば推測できるかもしれませんが、作りたいシステムに対して、いきなりプログラミングし始めるのはかなり難しいですよね。

まずは、基本設計からロジックを考えて詳細設計書を作成します。

私がプログラマーになったばかりの頃は、

「詳細設計を作るのが面倒だなぁ」

このように思っていましたが、プロジェクトの規模が大きくなるほど、詳細設計なしでプログラミングすることの難しさに気づきました。

そしてプログラマーとして実務経験を積むなかで、完成するシステムの品質に、詳細設計の良し悪しが大きく影響することがわかりました。

プログラミング

詳細設計書を作成した後は、プログラミングをしてシステム開発をしていきます。

詳細設計の質が高ければ、短い時間でプログラミングを済ますことが出来、品質の高いプログラムを組めます。

逆に詳細設計の質が低ければ、プログラミングに手間がかかり、バグも発生しやすくなります。

また近年では、プログラミング業務を人件費の安い中国やベトナム企業などに依頼することも増えてきています。

実際に私が参加したプロジェクトでは、詳細設計までは国内で制作し、プログラミング部分は海外企業に依頼することもありました。

余談ですが、英語ができれば、日本と海外のプログラミングチームとの連携を管理する「ブリッジSE」という職業の選択肢もありますよ。

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テスト

SEの仕事内容にも「テスト」の工程がありますが、プログラマーの仕事内容にも「テスト」は含まれます。

プログラマーが行うテストは、プログラミングをしながら動作確認をするテストです。

プログラミングはプログラマーの思った通りには動かず、プログラミングしたコードの命令通りに動作します。

プログラマーとして実務経験を積めばコードの記述ミスは減りますが、人間が手作業でプログラミングを書く以上、間違いはゼロにはなりません

SEへ引き渡す前に、システムの品質を上げることもプログラマーの重要な仕事です。

ドキュメント作成/ドキュメント整理

SEにシステムを引き渡した後は、プログラミングしたシステムのドキュメント作成や整理を行います。

他のプログラマーへ引き継ぐ上でもこのドキュメントは必要になりますが、数年後に機能を追加したい場合や、バグの調査をする時にも必要です。

詳細設計書やドキュメントが残っていないプログラムの改造を何度か依頼されたことがありますが、事前調査や影響範囲を調べるのに非常に時間がかかり大変でした。

ドキュメントの作成や整理はプログラマーが嫌いやすい工程ですが、将来のことを考えると非常に重要な作業です。

SEとプログラマーの年収の差

SEとプログラマーの年収の差

ここからは、SEとプログラマーの年収面について紹介します。

平均年収はSEの方が高い

両者の平均年収は下記の通りです。

プログラマーの平均年収 420万円前後
システムエンジニア(SE)の平均年収 550万円前後

プログラマー経験を積んだ後にSEになるというキャリアパスを選ぶ人が多く、SEはプログラマーよりも年収が高くなっています。

システム開発の経験が長いSEの方が、必然的に平均年収が高くなりますよね。

とはいえ、プログラマーの方が高いことも多々ある

平均年収は「あくまで平均」であることに注意しましょう。

実は、プログラマーでもSEより年収が高い方も少なくないのです。

私の知人のベテランプログラマーのなかでも、正社員で年収800万円以上稼いでいる方も多いです。

プログラマーとSEの年収は企業によっても大きく左右されますが、実力さえあれば、どちらの職業でも平均年収を大きく上回ることは決して不可能ではありません。

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SEとプログラマーの将来性

SEとプログラマーの将来性

SEまたはプログラマーを目指している方にとっては、その将来性も重要ですよね。

「苦労してプログラマーになっても、近い将来仕事がなくなってしまうのでは?」
「生涯プログラマーとして働き続けられるの?」
「SEとプログラマーでは、どちらの職業が将来性ある?」

上記は、「IT業界で働きたい」と考え、プログラミング学習を始める前に私が感じた疑問です。

プログラマーとSEの将来性について、私の推測も踏まえつつ紹介していきますね。

今後、10年以内なら将来性は心配しなくてOK

IT・Web業界では、特にSEとプログラマーの人材不足が深刻化しています

ですので、直近10年以内に需要が完全に無くなってしまうことは考えにくいです。

ただし勘違いしてはいけないのは、

「プログラマーになれば、仕事に困ることはない」

このようにネットやテレビで話題になることがありますが、この言葉を鵜呑みにするのはおすすめできません

今主流となっているだけであって、1つのプログラミング言語の需要が10年以上続くとも限りません。

実力主義のIT業界ですので、プログラマーやSEの仕事が実力で判断される以上、働き始めた後も常に新しい技術を勉強していかなければ、仕事を失う可能性はゼロではないのです。

今後も需要のある技術や、将来性あるプログラミング言語を見極め、積極的に学習を続けることがIT業界で生き残る秘訣です。

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生涯プログラマーを続けるには努力が必要

SEの仕事に関しては、現時点では将来性を危惧する必要はありませんが、プログラマーの仕事はAIによるプログラミングの自動化によって需要が減る可能性があります

すでに、画像からHTMLとCSSを自動生成するAI技術は登場しており、今後はその他のプログラミング言語でもAI化が実現するとみられています。

突然全てのプログラマーが仕事を失ってしまうことは考えられませんが、数十年後にもプログラマーの仕事が存在するかと問われればそうとも限りませんよね。

プログラマーとして生涯働き続けるのであれば、AIを開発する側のプログラマーになるなど、今後の需要を見越した勉強や立ち回りが必要です。

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まとめ

SEとプログラマーの仕事内容は大きく異なります。

私はプログラマーの仕事もSEの仕事もどちらも好きだからこそ、フリーランスとして独立して働いている理由のひとつです。

どちらがおすすめの職業かと言われれば、SEの方が将来性や年収面としては有利です

しかし、前述した知人の生涯プログラマーの例のように、好きなことを突き詰めて実績を残していけば、プログラマーでも生き残れますし、年収にも評価が反映されるでしょう。

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  • この記事を書いた人

Ten

現役フリーランスプログラマー&システムエンジニアのTenです。IT業界での勤務経験は7年ほど。3年間正社員として働いたのち、フリーランスになりました。フリーランスとしては4年経験を積んでいます。副業として、ITやプログラミングに関するライティングもしています。

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