IT業界歴7年・現役フリーランスプログラマー兼SEのTenです。
新卒・第二新卒の方だけでなく、20代後半以上の方でもプログラマー転職を希望する方が増えています。
30代前後の方がプログラマーを目指していて不安に思うのが、プログラマーの定年についてではないでしょうか。
「プログラマーの定年は35歳」
こんな噂を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
せっかく勉強して転職しても「数年しかプログラマーとして働けなのかな...」と思うと、今からプログラミングを勉強して転職活動するには不安ですよね。
結論を言うと、実はプログラマーには定年はありません。
今回はプログラマーとしていつまで働けるのか?生涯プログラマーでいる方法などについて、ご紹介していきますね。
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プログラマーに定年はない
前述の通り、プログラマーに定年はありません。
さらにいうと、生涯プログラマーとして働くことも可能です。
実際に私のまわりでも、50代後半でもまだ現役プログラマーとして働いている方もいらっしゃいます。
しかし後述しますが、生涯プログラマーで働くことはデメリットが多いため、高齢プログラマーは全体数としては決して多くはありません。
ただ、40代ですと現役プログラマーとして働いている方はまだまだ多く、30代でプログラマーになっても数年で仕事を変える必要はないため、その点に関しては安心して問題ありません。
プログラマー35歳定年説は嘘?
プログラマー35歳定年説は嘘です。
ですが、35歳定年説が噂になることにはやはり理由があります。
日本ではプログラマーやシステムエンジニアの社会的地位がまだ低いため、年収をあげるためには、プロジェクトマネージャーなどの管理職か営業職へキャリアチェンジしなければなりません。
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結果として、35歳ぐらいがちょうどプログラマーとして経験を積んだ「キャリア変更の適齢期」なのです。
また、肉体的に新しい技術を勉強し続けるのが辛くなる年齢であることから、最新の技術を追うことに限界を感じた人が言い訳として広まったのが「35歳定年説」になります。
生涯プログラマーのデメリット
生涯プログラマーとして働くメリットは、プログラミング中心の仕事を続けることができる点です。
「プログラミングが好き」
こんな方にとって、生涯プログラマーは天職ですよね。
しかし、生涯プログラマーとして働く上で確認しておかなければならないのはデメリットの方です。
チャリアチェンジせずにプログラマーを続け、40代になってそのデメリットに気づいても、急に方向転換するのは難しいため注意が必要です。
ここからは、生涯プログラマーとして働くことの代表的なデメリットを紹介します。
管理職より年収が低い
プログラマーと管理職の平均年収を比べると、管理職の方が圧倒的に高年収の傾向にあります。
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大手企業を含め、基本的には社長を代表とした企業の上層部にあたる役職は、プログラマーではなれません。
つまり、生涯プログラマーで働き続けることは、昇給・昇格を諦めるといっても過言ではないということです。
ただし、海外ではエンジニアの重要性から年々プログラマーの社会的地位が高くなっているため、10-20年後はプログラマーでも会社の上層部である役員になれる可能性はゼロではありません。
ですが...やはり「出世を諦める」覚悟は必要です。
参加できるプロジェクトが減少する
基本的に、年齢が高くなればなるほど、プログラマーとして参加できるプロジェクトは減っていきます。
プロジェクト参加要件に年齢制限はありませんが、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーが年下になると、その年齢差を気にしてメンバーから除外されてしまうことは珍しくありません。
参加できるプロジェクトが減ってしまうと、派遣社員やフリーランスの場合は仕事を失ってしまいますよね。
正社員プログラマーであっても、窓際族扱いされてしまう可能性も否めません。
肉体的に辛くなる
プログラマーは残業が多い仕事です。
プログラマーとしての経験を積むと、自分のプログラミング作業以外にも、新人教育やトラブル解決のための他人のサポートなどを任されることが増えてきます。
結果として、仕事が楽になるどころか、数日帰宅できなくなるということも珍しくありません。
20代・30代前半の若い間であれば、少々無茶な働き方をしても何とかなりますが、40代・50代になっても頻繁に徹夜作業があると肉体的にかなり辛いですよね。
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生涯プログラマーとして働く方法
ここからは生涯プログラマーとして、長く働き続ける方法について紹介します。
技術力を磨き続ける
プログラマーという職業は、実力主義です。
技術力さえあれば、若いプログラマーでも高い評価を受けます。
生涯プログラマーとして働くのであれば、年齢差を気にさせないような、常に最新の技術をもつ人材でいることが重要です。
新しい技術を習得し続けることで仕事の幅も広げられるため、今、仕事で使っていない技術でも積極的に習得することをおすすめします。
若い人とも良好な人間関係を構築
生涯プログラマーで働き続けると、必然的に自分より若いプログラマーが同僚になったり、年下のプロジェクトリーダーの元で働くことが増えるでしょう。
プログラマーは実力社会とはいえ、役職と年齢が逆転する場合、お互いに働き辛くなりますよね。
若い方が萎縮したり気兼ねすることのないよう、メンバーが気持ちよく働けるように、フラットな人間関係を構築しなければいけません。
相手が年下でも柔軟に対応できるコミュニケーション能力が求められます。
同期との差を気にしない
生涯プログラマーを続ける場合、すでにキャリアチャンジをした同期より役職も年収も低くなります。
このシチュエーションにどうしてもコンプレックスを感じてしまう方も多いと思いますが、あなた自身が「好きなプログラミングを選んだから」と割り切るしかありません。
逆に、キャリアチャンジした後の業務が管理職中心になってしまったことで、好きなプログラミングができずに後悔している元プログラマーもいます。
どちらがよいかどうかは人それぞれですが、選んだ道は後悔ないようにしたいですよね。
コンプレックスを感じることなく、プログラマーでいる方法
周囲との関係性や同期に感じてしまうコンプレックスが、どうしても気になってしまう方も多いでしょう。
最後に、周囲との関係を気にせず、生涯プログラマーを続ける方法について紹介しますね。
フリーランスプログラマーとして独立する
フリーランスプログラマーとして独立すれば、同期の役職など気にする必要がなくなります。
また、収入面も技術力と仕事を受注する能力を培っていれば、年収1,000万円を超えることも決して不可能ではありません。
もちろんリスクはありますが、中小企業や派遣社員などで生涯プログラマーを続けることに比べて、メリットになることが多いためおすすめです。
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海外で働く
日本国内ではプログラマーの地位はまだまだ評価されておらず、低いといっても過言ではありません。
しかし、海外ではプログラマーの地位はとても高いです。
同じプログラミング言語/同じシステムを開発する場合でも、日本と海外での報酬単価に倍以上差がでることも珍しくありません。
プログラミングは世界共通言語であるため、英語力さえあればプログラマーが海外で働くことは就それほど難しくありません。
生涯プログラマーとして海外で働くことは、報酬・社会的地位ともに満足できる働き方です。
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30代・英語力0から、海外ブリッジSEへ。求められる英語力と必要なスキルとは?
Web業界一筋13年目のみーこです。 海外で暮らしながら、日本企業との海外プロジェクトメンバーとのブリッジSE(プロジェクトマネージャー)などを生業としています。 このように書くと、 「英語ペラペラな ...
まとめ
プログラマーに定年はなく、生涯プログラマーとして働き続けることは可能ですが、そのデメリットは少なくありません。
生涯プログラマーで働くためには、デメリットを受け入れる覚悟が必要だということですね。
これらを踏まえ、これからプログラマーを目指す方は将来のキャリアパスを常に考えながら行動することが重要です。