IT業界歴7年・現役フリーランスプログラマー兼SEのTenです。
プログラマーへの就職・転職は年々人気が高まっていますよね。
しかしプログラマーという職業は離職率も高く、私の周りでもすでにプログラマーを辞めてしまった人も少なくありません。
プログラマーになって7年経つ私ですが、私も「もうプログラマーなんて辞めたい...」と思ったことが何度かあります。
基本的にプログラマーは求人数が多いですし、他業種と違ってIT業界での「転職は日常茶飯事」であるため、今の仕事を辞めてもすぐに次の仕事をみつけることができるでしょう。
今、プログラマーを辞めたいと思っている方は、
「自分はプログラマーに向いていない」
「もうプログラマーなんか辞めたい」
このように思い込んで悩みすぎずに、まずは冷静に辞めたい原因や対処法を考えましょう。
今のあなたの「辞めたい」心理状況を分析することで、次の転職やキャリアチェンジのヒントになりますよ。
今回はプログラマーの辞めたい理由と辞めた後の方法などについて、ご紹介していきますね。
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プログラマーを辞めたくなる理由

プログラマーを辞めたい理由は人それぞれですが、代表的な理由を紹介します。
プログラミングが嫌い・向いてない
プログラミングが嫌いでプログラマーを辞める方、実は少なくありません。
特に新卒や第二新卒の方に多いのですが、入社後にプログラミングに初めて触れた方は好き嫌いがはっきりわかれます。
プログラミングの習得自体は時間をかければ誰でも習得できるものですが、それは「好き・嫌い」とは別物ですよね。
また、入社前にプログラミングを勉強した方でも、他人の書いたコードを解析して改造したり、不具合を直すときに他人のコードが読みづらくて、嫌になったりすることもあります。
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人間関係が上手くいかない
海外ドラマや映画では、凄腕プログラマーが登場すると一匹オオカミのように表現されていることが多いですよね。
しかし、実際のプログラマーの仕事は、複数のプログラマーやシステムエンジニアなどとコミュニケーションをとりながら作業する機会が少なくありません。
コミュニケーションが苦手な方にとってはそれが苦痛だったり、システム仕様の伝え間違えや聞き間違いなどでトラブルとなり、自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
システム上のトラブルが起こった場合、ほとんどのケースでは1人では対処できず、プロジェクトメンバーに助けてもらったり、逆に誰かの尻ぬぐいをすることになります。
自分が悪くない場合やプロジェクト内でトラブルが続く場合など、メンバーは短気になってしまいがちで口論になることもあります。
チームの雰囲気が悪くなったり、人間関係で辞めたいと思うのも、プログラマーを辞めたくなる理由の1つです。
プライベートの時間が少ない
雇用形態などにもよりますが、プログラマーの仕事は基本的に労働時間が長く、プライベートの時間を確保するのが難しい場合も多々あるでしょう。
入社前に残業をある程度覚悟はしていても、実際に毎日夜遅くまで仕事をしていると嫌になってきます。
特にプログラマーの仕事があまり楽しいと思わない方、交友関係・家庭を優先したい方はプログラマーを辞めたくなりますよね。
またプログラマー本人がプライベートの時間が少なくても大丈夫だというタイプでも、結婚相手・家族や恋人からの不満によってストレスを感じることもあるでしょう。
低年収
プログラマーの平均年収は他業種に比べて高いです。
しかし、企業との雇用契約によっては、みなし残業(基本給に残業代が含まれている雇用契約)を結ばなければならない場合もあり、そうなると労働時間の割に低年収となります。
入社時は「残業がほとんどないからお得」と言われて働き始めたものの、働きはじめて1ヵ月後、残業時間は200時間をゆうに超えていた...というようなブラック企業は今でも存在します。
平均年収が他の業種より高くても時給換算すると600円ぐらいになることもあり、収入と労働の対価が合わないことに不満を感じて辞めるプログラマーも多いです。
特に、中小企業のプログラマーが辞める理由は「収入面の不満」が多いでしょう。
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プログラマーを辞めた後の転職の選択肢は?

ここまで、プログラマーを辞めたい理由について紹介しましたが、皆さんの状況にあてはまる辞職理由はありましたか?
辞めたい理由の分析ができたら、
- プログラミングが向いていない・嫌い
- 収入面や労働時間・人間環境などの環境が嫌
このどちらによるかによって、今後の転職の方針を決めるのが良いでしょう。
プログラミングが向いていない・嫌いなら、同業種の他職種へ転職しよう
プログラミングが嫌いな方は、営業やシステムエンジニアにキャリア変更するのがおすすめです。
プログラマーの経験があれば、営業視点だけでなく技術者の視点で会話をすることができるので、会社に重宝されますよ。
もちろん、営業なので自らの手でプログラミングはしなくても大丈夫です。
- どのプログラミング言語を使えばどういった機能を実装できるか
- 誰をアサインして、どのようにプロジェクトをすすめるか
この視点を持ち合わせているだけで、顧客と仕様や納期などの提案をすることができるため、営業だけできる人より有利に仕事を進めることができます。
プログラミングが中心の業務は嫌・さらに営業も嫌...という方は、システムエンジニアにキャリア変更するのもおすすめです。
プログラマーと違って顧客との打ち合わせ、基本設計などプログラミング以外の業務も多く、企業によってはシステムエンジニアはプログラミングをしない会社もあります。
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プログラミングが嫌いでない人は雇用条件の良い会社へ転職しよう
プログラマーの仕事自体が嫌いでない人には、「働く場所を変える」転職がおすすめです。
働く場所を変えることで、労働時間・収入面・人間関係も劇的に変えることができますよね。
プログラマーは常に人材不足のため、実務経験があれば転職には全く困りません。
転職活動をするときは、みなし残業になっていないことなど「今会社をやめたい要因がない職場」を選ぶことがポイントです。
また、辞職前に他社のプロジェクトメンバーと話す機会がある方は、ぜひ転職を考えていることを相談してみましょう。
その企業で採用してもらえたり、関連企業などに口利きをしてくれることもありますよ。
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フリーランスとして独立するのもあり
プログラマーを辞めた後の選択肢として、フリーランスとして独立する選択肢もあります。
プログラマーを辞めたい理由にもよりますが、プログラミングスキルと仕事を受注する方法を確立していれば、自由な働き方で稼ぐことができます。
技術力や仕事の受注ができなければ収入がなくなってしまうリスクはありますが、プログラミング自体が嫌いでなければ「会社勤めするストレス」がなくなる働き方を選ぶのもおすすめです。
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辞職を伝えるタイミング

中小企業を含めるとIT企業の数は年々増えていますが、他の業種に比べるとまだまだその企業数は多くはありません。
つまり、同じ分野・同じ地方で転職したり・独立する場合は、退職した会社の人たちと仕事をする機会もあるということです。
今後のことを考え、できるだけ角が立たないよう円満退職を心がけましょう。
辞める1ヶ月以上前には伝える
引継ぎ作業のためにも最低1ヶ月以上前には、退職の意志を会社に伝えましょう。
プログラマーは人材不足ということもあり、1つの業務を複数人で担当していることは少ないため、作業の引継ぎを行わなければいけません。
基本的には複数人に分担して引継ぎが行われるため、引継ぎ資料の作成や後任への説明時間などを考えると、最低でも1ヶ月は必要となるでしょう。
企業にもよりますが、IT業界は離職率が高いため、辞める意思を伝えても強制的な引き留めにあったり、辞めるまでに気まずい雰囲気になることは少ないです。
どの企業もプログラマーは人材不足のため、年収引き上げの交渉がある場合もありますが...。
また繁忙期でデスマーチになっている場合は、少し強めの引き留めにあう可能性はあるため、余裕があれば時期を見計らうことが重要です。
精神的に辛い時は無理をせず2週間後に辞める
人によってはプログラマーの業務は精神的に追い込まれることもありますよね。
ひどい場合は鬱病を発症したり、うつ病予備軍になってしまう方も少なくありません。
今後の将来設計に影響を及ぼすかもしれないと感じるほど、精神的にダメージを受けている場合は、無理をせずにすぐに辞めることを伝えて、2週間後に退職することをおすすめします。
多少強引にはなりますが、2週間後であれば法律で退職することができますよ。
ご自身の体調などを総合的に判断し、有給がある場合は2週間を有給消化にあてることも可能です。
弁護士による退職代行
「会社を辞めます」
どうしても言い出せない方は、弁護士があなたに代わり退職代行サービスを利用するのも手です。
会社に行かずに誰にも会わず、即日退職も可能です。
会社から損害賠償請求を起こされてしまうケースもありますので、退職代行を選ぶ際は「弁護士」が直接対応してくれる代行サービスを選びましょう。
まとめ
プログラマーの仕事はマンネリ化も少なく、学びが多いやりがいのある仕事です。
しかし今回ご紹介したように、ブラック企業に勤めてしまい「残業がでない・長時間労働」の方や、そもそも「プログラミングが楽しくない」など、プログラマーを辞めたくなることも少なくはありません。
会社辞めることは決して悪いことではなく、罪悪感を感じる必要は全くありませんが、せっかく積み上げたプログラマーとしての実務経験は貴重だということは覚えておきましょう。
心機一転、新しい記述を学ぶのもいいですよね。
この実務経験を活かし、ぜひ今後のキャリアで役立ててくださいね。
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