「Webデザインの仕事はなくなる」
「Webデザイナーはオワコン」
これからIT業界に入りたい人や、Webデザインの勉強を始めてみたい人は、こんな不安をもつのではないでしょうか。
実際、わたしも60万円強の高い学費を払ってWebデザインスクールに通いましたが、学費を払う前はこんな不安に襲われたものです。
「今からWebデザイナーを目指すのは遅いのでは?」
「将来的に食べていける仕事なのかな?」
PC操作さえままならず、大学を卒業してから数年フリーターをしていた当時のわたしには、IT業界の動向なんてさっぱり想像もつきませんでした。
そんなわたしでも、Webデザインスクール卒業と同時にWebデザイナーとして仕事に就くことができ、それから十数年経った今でもWeb/IT業界で働き続けています。
シングルマザーでしかもアラフォーであるにもかかわらず、これまで一度も失業することなく、業界一筋で十数年働いてきたわたしが「Webデザイナーの仕事はオワコンなのか」について解説していきます。
結論からいうと、Webデザイナーの仕事は将来オワコンになるでしょう。
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Webデザイナーオワコン説
Webデザイナーの仕事
まず、Webデザイナーの仕事とはなにかについて解説します。
Webデザイナーとは単純に「Webサイトをつくる仕事をする人」です。
WebサイトのWebサイト制作は、
- Webサイトのデザインをする = 【デザイナー】
- Webサイトをネット上で表示できるようにする = 【コーダー】
大きくこの2工程に分けられます。
大手企業では①と②が分業となっていることもありますが、人手がたりない中小企業などであれば、①と②の両方のスキルが必要になります。
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Webデザイナーの難易度は低い
わたしが日頃から、
「IT業界で働きたいなら、まず、Webデザイナーを目指すべき」
こう考えている理由のひとつとして、Webデザイナーになるための難易度はかなり低い、からです。
前述した通り、Webデザイナーになるためのスキルは多くありません。
さらに、プログラマーなどの職業と比べて、Webデザイナーになる難易度は格段に低くて簡単です。
つまり、Webデザイナーは誰でもなれる難易度の低い職業なんです。
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IT・AI技術の進化
次に、現在のIT技術に関して解説しますね。
現状のIT技術では、全自動では難しいものの、簡単な指定をするだけで「すでに、知識のない人でも簡単にWebサイトをつくれる」ツールはあります。
例えば、ブログをイメージしてみてくださいね。
これまでインターネットに精通している人だけが持てた「Webサイト」ですが、全く知識のない人でも5-10分程度の設定でブログを開設できるようになりましたよね?
この技術が進化すると、Web制作は今後もっと「簡単に、誰でもできる」ようになることが容易に予想できます。
つまり、「これまでの」Webデザイナーの仕事は徐々にオワコン化するでしょう。
Webデザインは将来なくなる仕事?
一部の仕事は超効率化されると思う
Webデザイナーがこれまで専門家として担ってきた仕事は、AIや高度なIT技術によってなくなることはないにしても、超効率化されるだろうと予想します。
つまり、Webデザイナーとして、これまでのWebデザインに関するスキルや知識に加えて、
身につける必要があります。
AIができないこと
AIにできないこととは、大きく2つあります。
- デザイン
- ディレクション
AIは自動で動き、最適解を提案してくれる画期的な技術ですが、人間にしかできないことはたくさんあります。
さらにいうと、AIに指示を与えたり、AIを教育するのは「人間の仕事」なのです。
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Web/IT業界で生き残るために
デザインスキルを磨く
簡単にデザインできるツールはすでにいくつもありますし、今後AIでデザインができる時代もくるでしょう。
ただし、デザインは「人間が目でみて感じるもの」です。
クライアントの好みもありますし、Webサイトに訪れたユーザーの感じ方などは、人間が判断するものです。
また、現時点でも「スキルの高いデザイナー」は、決して仕事にあぶれることはありません。
スキルの高いデザイナーは、発注者の意図を的確に読み取り、デザインへ落とし込みます。
IllustratorやPhotoshopなどを使える人材はたくさんいますが、発注者がリピートしたくなるようなデザイナーはなかなかいないのです。
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ディレクションスキルを養う
Web制作の現場では、発注者であるクライアントと、現場でWebサイトをつくるWebデザイナーを取り持つ「ディレクター」と呼ばれる上位職の仕事があります。
- クライアントとの交渉
- Webサイトの要件定義
- スケジュール管理
- Webデザイナーなどへの指示
これらのディレクターの仕事は、AIにはできません。
ディレクターの仕事は「Web制作をスムーズにおこない、会社に利益をもたらすこと」です。
さらに、マーケティングや保守・運用面などを提案・交渉でき、企業に利益をもたらすことのできる人材であれば、AIに仕事を奪われることはないでしょう。
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まとめ
逆に言えば、
- 指示通りにしかデザインできない人
- コーディングしかできない人
このような「手先の技術」しか持ちあわせていない人は、今後オワコンとなり、AIに仕事を奪われていくでしょう。
Webデザインの勉強をするということは、実はこの「手先の技術」を学んでいる状態に過ぎません。
「技術を身につけたから、一生安泰」
こう考えていると、とても危険ですよ。
Webデザイナーという仕事は「IT業界で働くためのきっかけ」に過ぎません。
シングルマザーで、しかもアラフォーのわたしがこの業界で長く働き続けられている理由は、Webデザイナーだから、ではなく、
- Web制作の知識がある
- 広告運用などの「運用」の知識がある
- ディレクター職に関わる仕事全般ができる
これらを身につけているからです。
今ならまだ、間に合いますよ。
Webデザイナーに最低限の必要なスキルを身につけるだけでもWebデザイナーになれるでしょう。
これからWeb業界への転職を目指す人におすすめなのは、ちゃっちゃと勉強してWebデザイナーになり、「なにを伸ばしてあなたの強みにするか」を考えながら、キャリアを磨き続けることです。
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